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教育実践総合センターを中心としたプロジェクト「子どもの心と学び支援プログラムの展開−「にこにこルーム」を核とした学生参加型地域サービスと教員養成−」は、平成19年度に文部科学省が大学教育改革の優れた取り組みを支援するプログラムの一つである「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に選定されました。そして財政支援を受けながら、児童生徒の学習のつまずきや学習意欲の低下といった学習の問題や、いじめ・不登校といった心の問題の解決へ向けた支援活動を地域サービスとして展開しながら、この活動を実習として、教職志望学生の教育臨床に関する専門的実践力の育成を目指してきました。今回のフォーラムでは、この3年間の取組の成果を報告するとともに、本取組の教育現場での有効性について、理論と実践の両面から考察していきます。
まず、大野精一先生に、子どもの心の面や学習面への支援の必要性やそのための実践的指導力の育成についてのご講演をしていただき、その後のシンポジウムでは、本活動の実際について、教育内容及び方法の具体を示すとともに、学生への教育効果や子どもの変容等について、行動観察やデータ等に基づいて、その成果や有効性に係る情報を提供していきます。そして、最後に、指定討論者やフロアからの感想や意見をもとに、心と学び支援プログラムの教育現場での有効性や実践に必要な知識・技能の育成について考え、これからの教育実践につながる内容にしていきたいと考えています。
開催概要
私たちは集団や社会の中で、誰かと関わりながら生きています。それは、人間には本来、他者とかかわりたいという欲求、つまり社会的欲求が備わっているからです。子どもたちの問題行動(不登校や反社会的な暴力行為等)は、この社会的欲求の不充足からある程度説明が可能です。
本セミナーでは、まずこうした人間の社会的欲求の基本的な構造について解説します。その上で、子どもたちの人間関係づくりを社会的欲求の充足という観点から進めること−つながる場・認められる場・役に立つ場を設定すること−の有用性について触れます。そして、異年齢交流活動が子どもたちの社会的欲求の充足に好適であるが、それがうまく機能していない具体例も示しながら、子どもたちの人間関係づくりのあり方について提案を行います。
開催概要
算数文章題を苦手とする子どもは多い。算数文章題の解決を促進する学習援助について,心理学的なモデルに基づきながら解説する。
なお、本セミナーは学校心理士の更新表B該当研修会(B-09-122)になります。学校心理士の方は当日、研修会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要
ニューヨーク市でスクールサイコロジストとして教育臨床の一線でご活躍のバーンズ亀山静子先生をお迎えし、心と学び支援の基盤となるWISC−Vを用いたアセスメントと、それに基づく支援について、実際のWISC−Vのプロフィールなども参考にしながら実践的に学びます。
開催概要
講師の市川伸一先生には、心理学の理論や知見に基づいた学習面の問題に対する支援について、個別的な支援としては認知カウンセリング、集団に対する支援としては学習法講座をとりあげ、その方法やあり方を実践例に基づきお話しいただきます。
なお、本フォーラムは学校心理士の更新表B該当研修会(B−08−157)になります。学校心理士の方は当日、研修会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要
ラボラトリー方式の体験学習とは、“いまここ”での自分の生の体験を他者とともに吟味することによって、学習者の態度や行動の変化・成長を生み出す学習方法です。本研修では、ラボラトリー方式の体験学習を自身が実習を通して実際に学び、学校現場における人間関係づくりの具体的方策を習得することをねらいとします。なお,ラボラトリー方式の体験学習の詳細については,以下のwebページにアクセスしてください。
→http://www.nanzan-u.ac.jp/NINKAN/gp2007/gaiyo/taiken.html
本セミナーは学校心理士、更新表B該当の研修会(承認番号B−08−145)になります。午前・午後の2コマとも参加で1ポイントになります。学校心理士の方は当日、研会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要
アメリカの教育が良くなったと言われます。前ブッシュ大統領の時代に始まったアメリカの教育改革,その改革の一つにCharacter
Education(人格教育・品格教育)があります。これは,よい行動を取れる人になれるようにする包括的な教育方法で,生徒指導,教育方法,学校経営,保護者との連携にも関わる教育です。今回は,アメリカにおける実際の道徳教育がどのように実施されているかを紹介していただきます。
*講演は英語ですが日本語の逐次通訳があります。
開催概要
アサーションとは自分も相手も大切にした自己表現です。自他尊重の自己表現(アサーション)を知り,さわやかなコミュニケーションのよるこれまでとは違う人間関係の持ち方について研修します。なお,本セミナーは学校心理士、更新表B該当の研修会(承認番号B−08−137)になります。学校心理士の方は当日,研修会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要
ピア・サポートは,子どもたちが相互に支え合う活動で,今,日本でも急速な勢いで取り組みが拡大しています。トレーバー先生は,世界で最初に学校でのピア・サポートに取り組んだ先生で,現在は世界中でピア・サポートの普及に取り組んでおられます。*通訳がつきます。
開催概要
発達障害のある子どもは,コミュニケーションの苦手さが行動面の問題となって表れることが少なくありません。健常児の発達を基盤にしながら,よりよいコミュニケーション支援の在り方について石坂先生にお話しいただきます。
なお,本セミナーは学校心理士,更新表B該当の研修会(承認番号 B−08−097)になります。学校心理士の方は当日,研修会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要
いくつかのいじめの基本的な原因と子どもたちへの影響について,最新の研究成果に基づいて検討します。また,この問題を解決するために,現在,イギリスや他のヨーロッパ諸国において開発されつつある主要な介入方法についても紹介します。*通訳がつきます。
開催概要
就学・教育相談における、相談者の構成・相談事例・相談の中で配慮すること等、第一線でご活躍されている相談員の生のお話を聞く予定です。またWISC−Vの概要、WISC−Vを用いた検査結果の読み取り方についても学ぶ予定です。
開催概要
午前の部:教室での見立て/午後の部:心と学び支援のためのアセスメント
本セミナーは,ニューヨーク市でスクールサイコロジストとして教育臨床の一線でご活躍のバーンズ亀山静子先生をお迎えし,心と学び支援の基盤となるアセスメントについて講演および演習を行います。教室ですぐに活用できるノウハウや視点を学ぶ予定です。
なお,本セミナーは学校心理士,更新表B該当研修会(申請中)になる予定です。学校心理士の方は当日,研修会参加記録カードを必ずお持ちください。
開催概要